「…あ、ああ……」

スケッチに描かれていたユキを見て、紗耶香は興奮していた。

「いいな~こんなモデル!え、もしかして彼氏?」

「い、いやいやいや……お隣さんだよ」

「いいな~こんなお隣さん」

「は……はは」

紗耶香はスケッチのユキに見とれていた。

そんなリアクションとられると、どうしたらいいかわからなくて、苦笑いした。

「………………ねえ、紗耶香」

「ん?」

「出張サービスってどう思う?」

「出張サービス?デリヘル?」

いきなりの質問に、首をかしげられた。

(昨日の私と同じこと言ってる…)

「デリヘルとは違くて…何か、普段の生活に疲れてる人たちのとこ行って、話とか聞いてあげてお金もらう………みたいな商売」

「なにそれ?由希、そんな事してんの?」

「いや、私じゃなくて、知り合いがね。まぁ私もさ、もし友達とかが困ってて私の助けを求めてるなら、助けたいと思うよ………でも、それでお金をもらうのが理解できなくて……その人が間違ってるとは思わないけど……」