龍平は、


「うん、俺頑張った…」


そう言った。


でも分かってた。


小波ちゃんが気ずいたんだって、


でもね、二人の優しさが心に染みすぎて…


嬉しすぎて、いつもの衣麻にもなれなかった。


何か力も抜けちゃってた…


小波ちゃん?


「ありがとう―――」


その後龍平は小波ちゃんの暴露にビックリしていた。


「うちね、ヤクザっちの娘♪」


「ヤ、ヤクザっちて…」


顔引きつってたね…


龍平は衣麻の家まで送ってくれた。


無言のまま龍平は抱きしめてくれた。


龍平に優しく言った。


「怖かったけど、何もされなくてよかった!」


と、笑いながら…


龍平は衣麻の目を見て、


「実話…」


何か言いたげだった、


でも何か思いついたかのように、


「じゃ、じゃあ!」