俺の体を触る女…。


「抵抗しないの?どうせ衣麻のもんはあたしのもんだし?」


その言葉に我に返る俺。


触られてる事が気持ち悪すぎて女の胸倉を思い切り掴み突き飛ばす。


「は?衣麻のもんはあたしのだ?笑わせんな…」


さっきまでの大人しい女とは全く違う人物のような豹変しすぎる女。


俺は続ける…


「衣麻がウザいつったよな?次言ってみろ!!!ただじゃすまさねぇ…」


思い切り睨んで乱れた制服を戻しながら俺は衣麻に電話をする。


「お願いだ…、衣麻」


携帯電話越しに願う俺、


着信は鳴り続け留守番電話サービスに繋がる。


何回願っても強く願っても繋がらない。


衣麻の声には…繋がらないんだ。


「くそっ!」


焦るだけの俺、携帯電話を持つ手に汗を感じる。


「今頃、ヤられてんじゃないの?」


クスクス笑う声が響く廊下。


もしかして…この女。