*龍平*


「ふっ…はは…」


「気持ちわりぃ~」


「うっせ!」


衣麻とした日以来、俺は変だ…


どうした俺?


「まっ、キモくても気にしないぜ?」


「…」


太一のせいで、今の今までの幸せが一気に冷めた。


「キモいとか嘘だわ、あっ俺彼女できた」


「は…?お前に?…嘘はやめろよ?」


こいつ、めっちゃ女嫌いやったよな?


何だこいつは~っ?!


「嘘じゃねぇって、んじゃ俺一緒に帰るで」


足早に階段を下りる太一は俺に手を振りながら消えていった。


「つか、どこの女だよ…」