衣麻は12時近くにもかかわらず、
俺のためにわざわざ夜ご飯を作ってくれた。


「ご飯冷凍しかなくって、チンしたからねちゃついてるかも…」


何て言いながら、ちゃっかり。


大根とアゲだけのシンプルな味噌汁に、ほうれん草のおひたし。


を出してくれた。


「んまいな?結婚したら毎日こんな贅沢できるな~♪」


「え?これが贅沢?!!」


頬杖しながら、驚く衣麻。


「衣麻の手料理だぞ~?最高の贅沢!!」


「ありがと♪」


衣麻は立ち上がって、テレビを見ながら髪を乾かしていた。


化粧水とかつけてるのを見てると、


「女って面倒なんだな~」


って、思う…だから男で良かった。


男じゃなかったら、衣麻とも出会ってねぇしな。