先に進む道を選んだ、俺を含んだ半数の人が部屋を後にし、先の見えない長い廊下をある程度進んだ瞬間――目覚めた部屋から、妙な音がした。
みんながいっせいに振り返ってみると、さっき確かに俺達が出て来た目覚めた部屋の入り口が……消えている。
「どういうことだ?!」
「やっぱり部屋の中にいた方が安全だったんじゃないのっ?!」
口々に言う人達を傍らに、俺はジィッと入り口のあった壁を見ていた。
すると、どうしてさっきまであった入り口が急に消えてしまったのか、俺は理解する。
――地面が、赤く濡れている。
「……いや、そうじゃないみたいですよ」
「はぁ?」
「見てください、あれ」
俺が指差すと、みんなは何も言わずにそちらに目を向けた。すると、壁がズズズッと上に向かって動き出し、入り口が姿を現す。ここからだと中の様子がよく見える。
「一体、何が……っ?!」
刹那、みんなは同時に顔を強張らせた。それもそのはず。部屋の中は……鮮やかな赤に染められていた。
どういう仕組みなのかは知らないが、天井が落ちてきたんだ。だから、部屋の中にいた人達は押し潰されて、死ん……だ……。
みんながいっせいに振り返ってみると、さっき確かに俺達が出て来た目覚めた部屋の入り口が……消えている。
「どういうことだ?!」
「やっぱり部屋の中にいた方が安全だったんじゃないのっ?!」
口々に言う人達を傍らに、俺はジィッと入り口のあった壁を見ていた。
すると、どうしてさっきまであった入り口が急に消えてしまったのか、俺は理解する。
――地面が、赤く濡れている。
「……いや、そうじゃないみたいですよ」
「はぁ?」
「見てください、あれ」
俺が指差すと、みんなは何も言わずにそちらに目を向けた。すると、壁がズズズッと上に向かって動き出し、入り口が姿を現す。ここからだと中の様子がよく見える。
「一体、何が……っ?!」
刹那、みんなは同時に顔を強張らせた。それもそのはず。部屋の中は……鮮やかな赤に染められていた。
どういう仕組みなのかは知らないが、天井が落ちてきたんだ。だから、部屋の中にいた人達は押し潰されて、死ん……だ……。