あっというまに放課後。
いまからいかなくちゃ…大変だな。
…と、その前に奏に言わなくちゃ、帰り遅くなっちゃうかもしれないし。
そういうことで奏の教室に向かう。
私と奏は結構クラス離れちゃったから教室が遠い。
奏はB組で、私はE組。
B組の教室を除くと…
あれ?奏がいない…
もう部活いったのかな?
さすが男子、早いな。
奏はサッカー部、さすがにいまからグラウンドに行くと委員会おくれちゃうかな…
まぁいっか。図書委員だしね。私がいなくたって話ぐらい進むでしょ。
グラウンドに向かう。
こうなることなら由香に頼めばよかったかな~
と、ついた。
んーと、奏は…いた!
「奏~!」
「ん?夏希?」
私は奏のそばへ駆け寄る。
「どしたの、グラウンド来るなんてめずらしいじゃん。」
「えっと、今日委員会あるから帰り遅くなっちゃうかもって伝えにきたの」
「あ~そっか、じゃあ昇降口でまってるよ」
「え、いいの?」
「いいの?って、いつも夏希に待ってもらってるじゃん」
「そーだね、たまには逆もいっか!
じゃあ委員会いってくるね!」
「おう!がんばれよ!」
奏とわかれたあと、急いで校舎へ入る。
ケータイで時間を確認した。
「え!?もうこんな時間!?」
時計を見ると、奏と話しているうちに15分もたっていた。
「これはさすがにやばい…!?」
私はできるだけ急いだ。
部活に入ってない私にとって走ることさえ困難だった。
…大袈裟かな?