「え、夏希、図書委員なの?」
「そーだよ。もう最悪」
「はは、どんまい」
帰り道。
帰りは彼氏の奏と帰ることになってる。
「で、奏は委員会なにになったの?」
「え、俺?俺は前期と同じで体育委員。」
「ええ~また~?」
クラスが違うから毎日こうやって今日あったどうでもいいことを話す。
会うのは帰りぐらい、朝は奏の部活の朝練で一緒にこれない。
休日もそんなに会ったりしない。
でもお互いそんな状況に不満などもっていなかった。
今日は奏が所属しているサッカー部は休みだったけど、部活がある日は終わるまで私がまってたりする。
暇ってゆったら暇だけど、奏との時間は帰りぐらいだから待つのは全然平気。
あ、私と奏は中学2年のときに付き合い始めた。
そのとき私たちはキセキ的に両想いで、奏が私に告ってきた。
んと、まぁそんなとこかな。
「夏希、ついたよ」
「あ、ほんとだ」
「なに寝ぼけてんだよ(笑)」
「う、うるさい!!(笑)」
「はいはい(笑)
じゃあまた明日な、夏希」
「うん、ばいばい」
奏との帰り道はとても長く感じる。
だからばいばいっていうのは、ちょっと寂しい。
「あぁ…明日から委員会かぁ…」
私は一人、めんどくさそうにつぶやいた。