でも、もしそうだとしたら、あたしがイジメに目に会った意味がなくなってしまう。


2人は思い合っていて、あたしは神田君を好きじゃなかった。


2人の間の邪魔者はあたしではなく、他の女の子たちだったハズだ。


あたしは知らず知らずのうちに2人をキツク睨み付けていた。


どうしてあたしが苦痛を味わう必要があったのか。


ただの彼女の思い込みだけで、どうしてあんなにアザを作るはめになったのか……。


怒りが胸の奥から湧き上がる。


熱くて燃えるような感情。


それは徐々に体の外へと吐き出されていくのがわかる。


まるでガス漏れをしているような感覚だ。


少しずつ出ていたガスは耐えきれなくなり、ホースを突き破って大量に排出されていく。


憎い。


憎い。


憎い!