あたしは笑った。


一気に全員を殺せるチャンスじゃないか。


38人を順番に殺してくことで、残っているクラスメイトに恐怖を与えるということもできる。


でも、別にそこまでする必要はなかった。


あたしは怖がらせたいワケじゃない。


殺したいのだから。


それに、集団で一気に死んでいく時だって、きっとその空間には恐怖が生まれているだろ。


それはあたしが殺された時よりももっと恐ろしく、不安と涙でめちゃくちゃに暴れだしたくなるような衝動。


自分の目の前でクラスメイトが死んでいくのだ。


助けたくて手を伸ばしても、自分自身も死に近づいていて助ける事ができない。