１６

当日

「あっ!　筒井さん！」

「コジロー!　けいちゃん! 今日はよろしくね♪」

コジローとは佐々のバイト先でのアダ名だ。

(やっべ! やっぱり筒井さん可愛いわー)

俺はガチガチに緊張していたが、案外すぐに緊張はほぐれて、楽しい時間が過ぎていった。

気がついたら時間は23時を回っていて、楽しい時間はあっという間に終わりを告げた。


「筒井さん、今日は僕らみたいな高校生とご飯に行ってくれてありがとうございました！」

「高校生ってどんな話するんだろうって思ってたけど、めっちゃ楽しかったし、また行こうね♪」

そう言って、この日は終わりを告げた。


この日、俺は完全に筒井さんの惚れてしまっていた。
日が経てば経つほど、俺の心は筒井さんでいっぱいになっていた。

「佐々、俺マジで筒井さんのこと好きになってもうたわ」

「けいちゃん、マジか!　じゃあ、またご飯さそっちゃおうか」


前の食事からは半年程経っていたが、意外にもあっさり食事の約束をしてきてくれた。

「けいちゃん、筒井さんとのご飯約束してきたで♪」

「マジでナイス♪　久しぶりやな!　楽しみや♪」