6月22日、真夜中。
この日は雨が降りしきっていた。今夜は止みそうにない。
とある病院のナースステーションから薄暗い光が放たれていた。正伸はそこで一人焦って何かを探している。
「くそっ、無いぞ無いぞ無いぞ。どこだ!!」
正伸はついそう小さく叫び声をあげていた。
灯りが暗いからか手元が見えづらい。いや、もしかするともう歳だからかも、と正伸は思った。
床にはいくつもの紙が散乱している。そこにはドイツ語らしきものが書き連ねられているようである。
焦る正伸の背後に一つの影が忍び寄る。影は音も立てず、徐々に正伸に近づいていく。
その左手には照明に照らされて銀色に光る刃物が握られていた。
ついに正伸の真後ろまで来たその影は左手を高く振りかざし・・・・・
この日は雨が降りしきっていた。今夜は止みそうにない。
とある病院のナースステーションから薄暗い光が放たれていた。正伸はそこで一人焦って何かを探している。
「くそっ、無いぞ無いぞ無いぞ。どこだ!!」
正伸はついそう小さく叫び声をあげていた。
灯りが暗いからか手元が見えづらい。いや、もしかするともう歳だからかも、と正伸は思った。
床にはいくつもの紙が散乱している。そこにはドイツ語らしきものが書き連ねられているようである。
焦る正伸の背後に一つの影が忍び寄る。影は音も立てず、徐々に正伸に近づいていく。
その左手には照明に照らされて銀色に光る刃物が握られていた。
ついに正伸の真後ろまで来たその影は左手を高く振りかざし・・・・・