その日の休み時間に九条君が私のクラスに来た。 九条君から来るのは初めてだった。 しかも、九条君が呼んだのは杏咲ちゃんではなくて私。 「華園、ちょっと話がある」 まるで告白の呼び出しみたいだったから 友達にからかわれたけど 横からの翔君の視線がなんか怖かった。 「屋上でも…行くか」 九条君が深刻そうな顔で言ったから 何かあったのかと思うと怖い。