私は教室に入れずにいた。 友達……できるかな。 なんか、手が震えてる……。 私は大きく深呼吸をした。 「野亜?何してんの??」 「杏咲ちゃん!!」 そこには杏咲ちゃんと数名の女の子。 「野亜、転校してきたんでしょー? 昴から聞いたよ。 これからよろしくね!」 「うん、よろしく」 「ほら、早く入ろう」 「…うん」 大丈夫。杏咲ちゃんがいるし。 きっと大丈夫。