翌朝、九条君が退院する日が来た。



「一週間って早いな……」

…く…じょう……くん?

目を開けたら隣に九条君が立っていた。


いつもの患者さんが着る服を着ていない


「え?もう行っちゃうの?」


びっくりして私は、飛び起きた


「うん、もう行く。華園、手だして」


私は恐る恐る手をだした


「これ、学校の名前と俺のメアドと電話番号。」


え……


「携帯持ってるか?」


私は首を横にふった。