それから私は、深呼吸をして 「私ね、病気じゃないの。」 九条君を見たらやっぱり、少し驚いた顔をしてた 「そうだったんだ…」 ってボソッと言ったのが聞こえた 「私のお母さんは、体が弱くてね 私を産んだ時に亡くなっちゃって。 家ではお父さんと2人だったの」 「ごめん、話の途中だけど俺の事言っていい?」 「え、うん」 その時わかった九条君の空気が読めないKYなとこに少し笑いそうになった。