「ごめん、泣くなよ…」 九条君は、なんで何も悪くないのに謝るの? 今まで、私が出会った人達の中で 九条君は、全く違う。 九条君は、私にとって 天使だ。 悪魔から守ってくれるような 天使だよ……。 「九条君、ありがとう」 九条君は、え?って言う顔で私を見る。 「いつか、私を連れて行ってください」 「お、おう!」 九条君は、照れくさそうに返事をした。