「今日、九条くんとデートの約束…してたの」


私は、勝手に話し始めた。

翔くんは黙って聞いてくれた。


「何時間たっても来なかった。

"嘘はつかない"って前、言ってたのに

九条くんは嘘つきだ。


九条は私の事、嫌いになったのかな?」


私が喋り終えたら


「ごめん。聞かなきゃよかった。」

って翔くんが泣きそうな顔でいった。


その顔を見て、気づいた。



あ……私バカだ……。