菊「はぁ…?
どういうことだよ。」
琴「そのまんまよ。」
私は後ろに振り替えって歩いた。
菊「待てよ。」
菊哉は私の腕をつかんだ。
菊「なんだよ。俺の話も聞かねぇで逃げんのか。」
琴「決まったことだから、あなたには関係がない。」
私は無理矢理、菊哉の手を振り払い階段を降りた。
そして、フードを被った。
ポロ
私の額に水が流れた。
私は目から溢れ出すのを止められなくなった。
涙がたくさん流れているけれど、帰らないといけない。
涼を待たせている。
コンビニの近くに来たとき、突然目の前が真っ暗になった。
涼「何があったんだよ。
泣きたいなら泣け。」
涼の優しさに負けて、涙の量が増した。
琴「うぅ…。ひっく…。」
やっぱり辛い。
好きな人に嘘をつくなんて。
私は泣き止むと、涼と来た道を歩き出した。
そして、涼に何があったのか話した。
涼は優しく、なにも言わずに最後まで聞いてくれた。