琴羽side

倉庫を出てから5分ほど歩くと、目の前に車が止まった。

黒いスーツを着たやつが運転席から降りてた。

「姫…お待たせしました。」

私はそいつを睨んだ。

琴「別に車頼んでないんだけど。」

「ええ。姫には頼まれてはいません。」

どうせ…あいつだろう。

琴「涼か。」

「はい。中にいらっしゃいますので…。」

ガチャ

涼「よ。」

私は渋々、後部座席に座った。

涼「いかなくていいのか?」

まだ言うのか?

琴「別に。」

涼「そうか…撃ったやつ殴ってもいいぞ。」

誰が殴るか!

涼「そんなことしねぇか…。」

コイツ…一人で解釈してるし。

琴「会わないうちに、バカになったのか…?

一回病院にでも行ってくれば?」