日常。それは当たり前のようで当たり前ではない。


でも、私はその日常というものに満足していなかった。


だからそのせいか、心にポッカリと大きな穴が空いていた。


ただつまんない現実から逃げ出したくて、


興味本意で心にある大きな穴に落ちてみた。


でもそこは想像とちがって深かった。


もがいても届かない出口に諦めようと思ったが、


誰かが必死に私に向かって手を差し伸べている。


無我夢中でその手に捕まった。