「健太…。私も!愛してる!」


笑顔で抱き合う俺と花欄


「はっ浜野先生!杉浦さん!何やってるんですか!」


この声は、教頭!



「教師と生徒がそんな事して許されるとでも、思ってるんですかっ!?」


チッ。ウゼェ。


俺は、コッソリ花欄にこう言った。


「花欄。今から、泣け。無理だったら、泣きまねでも、いいから。花欄の得意分野だろ?」


花欄は、なんで?って顔をしながら、泣いた。


「花欄。泣くな。教頭!花欄は、僕が教師を辞める事を、自分のせいだって思ってるんです。本当は、僕が、我慢しなかったから、こんな事になったのに…。泣いてる生徒の笑顔を見たいなんて思っちゃダメなんですか?」