「実は、花欄のお腹の中に、俺と花欄の、子供がいる。」


そう言って、母さんを見た。

反対されるかなぁ。


「ほ、本当に?」


あぁ。


ダメだ。母さんも、反対するな。


「うん。本当に。」


そう言うと、母さんは、俺の手を握って……


「早く産みなさい!面倒は、私が見るから、大丈夫よ!」


「え?マジで?」


「やったぁ!やったよ健太!」


俺と花欄は、抱き合った。


「ちょっと、待って!夏美ちゃん!気は、たしか?」


「えぇ!私は、早く孫が見たいのよ!」