「パパ…。夏波だよ。」



「夏波……ちゃ…ん?」



俺の目の前に、いる夏波ちゃん。でも、それは、さっき会った時の、夏波ちゃんとは、別人だった。



「どーしたの?その傷。誰にやられた?」



夏波ちゃんは、泣くのを、我慢しながら、俺を見た。


まるで、俺に、助けを求めるように。