「はいはい。分かりましたよ~ん。」



本当に、分かってんのか?こいつ…。


「健太も、逃げなきゃダメだからね!OK?」


「おー!大丈夫だ!」


その時だった。


「花欄!健太兄ちゃん!香花さぁん!」


おぉっ!あいつは……。


「よぉ!翔子!」

「違いますって!翔子じゃなくって、紫苑(シオン)です!」


紫苑は、若干怒りながら、名前を、訂正した。



その奥から、大好きな親友の翔太が、出て来た。


「よっ!健太!おひさ~!」