そうちゃんに返事をもらってから次の日は一緒に帰ることになった。
夜遅くなったので、そうちゃんに<おやすみ!>と送り、その日は眠りについた。

次の日、教室にはいりちはるに一番に報告にいった。
ちはるもかなり喜んでくれた。
<今度、あたしとたくとと苺とそうちゃんでwデートしようね>
なんてちはるが言ってて余計にうれしくなった。

<あ、やばい。数学の教科書忘れちゃった。。借りてくるね!>
<苺ってばドジだね~>
<昨日、まいあがってたから。。////>
<のろけじゃん!!w>
<チャイムなりそうだからかりてくるね!>

私は急いで同じバレー部の友達に借りに行った。

<みぃちゃん!数学の教科書もってない?>
<ごめん。今日授業ないからもってきてないや。。>
<わかった!ごめんね?>
<あ!ちょっとまって。おい~だれか数学の教科書もってない?>

<はいはい!俺持ってる!!>
そういって近づいてきたのは、そうちゃんの友達のなおとくんだった。
お礼をいいながら、受け取ろうとすると。教科書が急になくなったとおもったら
<ん!これもっていって。>ってそうちゃんが渡してきた。
<あ///ありがとう。>

<ん?なになに?お二人さんあやしいねぇ~>
なんてなおとくんが言ってくる。私は真っ赤な顔でうつむいた。
<そうだよ。つきあってんの。おれら。>私をだきよせて自信満々にそうちゃんが
言った。

クラスから冷やかしの声が聞こえる中、
すごく冷たい視線を感じながらそっちを見ると。
そうちゃんの元カノだった。
怖くなって、私はすぐに教室に帰ってちはるにそのことをはなした。

ちはるに聞いた話だと、そうちゃんが好きな人ができたせいで別れたらしい。
なにもないといいなぁなんてのんきに思っていたことがあとあと後悔することに
なるなんてその時は誰もおもってなかった。

数日たったある日、そうちゃんから一緒に帰ろうと誘いがあったから
校門で待ち合わせて帰ることになった。

<そういえば、苺ってさ、いえどこ?>
<うんとね。西のほうなんだけどうちの家ははしっこだから帰る時はいっつも途中からひとりなんだぁ>
<そうなんだ。じゃあ俺の家から近いかもね>
なんてはなしながら家まで送ってもらった。
<ここだよ。ありがとう。>
<え、、。俺の家からめっちゃ近いじゃん。>
<いつでもあそびにきてね!>
<うん。じゃ。>

そうちゃんの背中をみながら不安に思った。
あんなにかっこよくてバスケもできてついでにいえば勉強もできて
こんなに平凡なあたしをすきなんだろうかとか。

首をぶんぶんふってこのことはかんがえないようにした。