闇に包まれた世界に、取り残された私。
光なんて差さない。
光という名の助けは要らない。
1人に慣れてしまい、独りが楽な今。
私の周りには、誰も居ないのだ。


いつものように、騒がしい教室に1人浮いている私は、皆に空気として認知されている。
そもそも、空気なのだから認知されていないのが正しい。
虐められているわけじゃないから、まあいいや。


私、篠田さくらはクラスを静かに出ると、そのまま屋上に向かった。
高校2年になって、半年以上が経過している。
『人と関わる必要ない。』
私の持論だったりする。
それ程、人が大嫌いである。