「こちらは有名ブランド、ヴィルの社長の五十嵐響さんだ」


ヴィルってファッションの事に疎い私でも知ってるようなとこじゃないか…



でもそんな人紹介されても困るんですが…


「では私も少し退室させてもらうよ。ごゆっくり」


えっ!?
校長室なのに校長退室!?



それに話すことなんてないし…



五十嵐さんはガン見してくるし…




校長が退室すると、五十嵐さんはストンとソファーに座り


「お前も座れ」


唸るような低い声。
初対面でお前とか。怖すぎるんですが…



でも、言う事をきくことしかできない臆病な私は革の高そうなソファーに座る。