たまに蘇る、かすかな記憶。 すごく前に引っ越してしまった幼馴染との記憶。 どれも途切れ途切れだけれど、一つだけハッキリと覚えている。 「うえーん、うえーん」 「泣かないでモモカ」 「やだぁー、だって痛いもんっ」 「僕が守るから。泣かないで?」 馬鹿げた言葉、ありがちな言葉。だけど、信じてる。