「えっ?」
いきなり名前を呼ばれて驚く。
「佐倉聞いてる?」
笑いながら聞いてきた。
「き、聞いてるよー!」
嘘ですごめんなさい。
「本当に?」
悪戯っぽく笑って首をかしげて私を斜め下から見る佐野くん。
うっ....。その顔は反則....。
だって言えないじゃない?
佐野くんに見とれてましたって。
言えたら楽でしょ?
好きだよ佐野くんって....。
いきなり
「佐倉さー....」
佐野くんがペンを置いたと思ったら右手で私の前髪をかき分けて額を触った。
!?!?!?!?!?!?!?
「佐野くん....?」
佐野くんは天然で自分が今何をしているかわかっちゃいない!!!
「熱あるのかなーって...」
そして左手で自分の額を触っている。
「熱!?ないけど...」
と、私が言うと
「え?だって顔真っ赤だったから....」
!!!
や、それはさ...
あーーー!もう!佐野くんの天然!!!!
「あ、そう?ありがとう大丈夫だよ」
佐野くんは優しい。