そして。千里に言いたいことがあった。
「あのね千里」
「ん?」
千里はまだクレープに夢中だ。
「佐野くん…に、告白してみようかな…って」
ピタッと千里の動きが止まった。
「うそ?」
「ほーんと」
千里はこれ以上の驚きはないといった顔をしていた。
「明日…」
「マジで!?うそ!がんばって!」
千里が私の手を握る。
「よかったよかった!応援する!」
そう、私の決心。
明日、佐野くんに告白する。
ずっと最近考えていた。
もう、こんな関係じゃなくて、って。
早く告いたくなった。
急に佐野くんが今まで以上に恋しくなって。
行動力はないはずなのに。
明日。