「楓!帰りクレープ行かない?」
ある日の放課後、千里に誘われた。
六月となり、梅雨に入った。
千里はこの季節を“相合傘期”と呼んでいた。
それを聞いたときは吹いてしまった。
「うんおっけ!」
私たちは傘をさしてクレープ屋へ向かった。
「やっぱ苺だよねぇ…」
千里がクレープを頬張りながら言った。
「チョコだよ」
私が反抗する。
有名なクレープ屋なだけあってすごく美味しかった。
窓側のいい席をとった私たちは優越感でいっぱいだ。
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