「雄大ありがとう。よくなったよ」
すると雄大は満面の笑みで
「そうか。よかった」
と言った。
「新太は大丈夫なの?」
雄大は起き上がりながら言った。
「うん、あいつは寝てる」
「そう…」
もう昼をとっくに過ぎた。
これ以上いたら迷惑に違いない。
「雄大ありがとう。
帰るね」
「大丈夫なのか?休んでけよ」
心配そうに私を見つめる。
本当…いつもと違い過ぎて朝調子狂うな…。
「大丈夫!ありがとう!
お世話になりました」
私は少しだけ頭を下げた。
「ははは、幼馴染みだろ」
そして雄大は私の髪をクシャっとして笑った。
私は頭をあげた。
雄大はなぜか少し切なそうな目をして言った。
「佐野なんかより俺を頼れ…」