「ごめんね佐倉」



佐野くんは背中をさすってくれた。



「ううん…ごめん私こそ…」



せっかく…佐野くんとサボったのに。



「佐倉んち近いよね?」



え?



「…うん」



「送るよ」




そう言って佐野くんは私を立たせた。



「えっ…あの…」



嫌だ!佐野くんと遊びたかったのに…。



そんな私を察してか佐野くんは私の頭を撫でた。


「また今度行こ?」




“今度”




「うん…」



今度が嬉しくて私は素直に頷いた。