「佐野くん…?」
いきなりの事に私の胸は高鳴った。
ドキンドキンと、鼓動が速まる。
「今日、乗り気じゃないんでしょ?」
上目で佐野くんが言ってきた。
か、かわい…
「うん…まぁ…」
「じゃあさ…」
すると佐野くんはいきなり満面の笑みになって
「俺とサボっちゃわない?」
えっ…?
「え…」
「俺も乗り気じゃなくてさー…
もー遅刻も欠席も変わんなくね?ねえ?」
今日の佐野くんは可愛すぎる。
答えなんて
そんなの決まってる。
「うん…!サボる!」
「よっしゃー!!」
こうして私は今日、人生初めて学校をサボった。