なんだかんだLINEは成功したのかな…?


LINEは結構続いた。





【あ、明日また一緒行く?】



!!!!!


【うん!】



佐野くんからいきなりそう言われて驚いた。


そしてその夜は終わった。







次の日


私は駅まで上機嫌で歩いていた。


まさかここまで進展するとは…。




ついこの前まで、全然話さなかったのに。



少し早く駅についてしまった。




「電車は…まだまだだね…」



私は腕時計を見た。



何年前に買ったんだろう。


白だから結構汚れてるな…。



新しいの買わなきゃ。



あ、そんなことより髪の毛大丈夫かな。


私はバッグの中の鏡を探す。



すると



♪♪♪~



私の携帯がなった。



鏡を取るのを諦めて携帯の画面を見ると…


「さ、佐野くん!?」



佐野くんからの着信だった。



「あ、もしもし?」




【もしもし?佐倉?】




いつもより低い佐野くんの声がした。


少し焦っているようで。



【あのさ、人身事故が起きたんだけど…!

少し停車するみたいなんだ。遅れるかもしれないから先に行っててもらってもいいか?】


向こうはざわざわしているようだ。



「え、…」



うん。

そう言おうとしたのに。


あれ、なんか言葉が出なくて。もったいない気がして。



「まっ…待っててもいい…?」



【えっ!?】