「陽介!!」



最初に声をあげたのは千里だった。



真田くんは驚いている。



「あの子が好きな子なの?」




千里が聞く。




随分唐突な…



「は?」



「さっきまで一緒にいたでしょ!」




と、問い詰めると…




「なんで見てんだし………」





真田くんは一気に顔を赤くしたのだ。




「お前…わかりやすいな」



佐野くんが言う。



「……」


真田くんは黙って自分の席についた。



否定しなかった。



真田くんの好きな人…か。