楓side




二人を見て私はすぐに背を向けた。





なんで…




なんで…?




なんでまた、山口さんなの?



怒りと悲しみとなんだかやるせない気持ちが溢れて、私は千里を置いてさっきの光景を忘れるように歩いた。



「ちょっ…!楓!!」



千里の声も私の耳には届かなかった。