「え?」 私の独り言に雄大が反応する。 でも聞こえてなかったみたい。 よかった。 「いいの。本当に」 私が雄大に言うと 「そっか…」 雄大は私に笑った。 何故か吹っ切れたような清々しい笑顔だった。 夕焼けに照らされる。 私の顔は赤いんだろうか。 こんなの。 夕焼けのせいだよ。雄大。