その日以降の夏休みは千里と遊んだり雄大に勉強を見てもらったり。



あの花火大会以来、夏休みは佐野くんに会わなかった。



連絡もとってない。




携帯には佐野くんの連絡先が寂しく残っていた。



「…………」




長いはずの夏休みはあっという間に過ぎていった。






花火大会の思い出を残して。