「ふはぁあ…帰るか…」



まだ、完全に目覚めていない頭。



だが席を立ち、帰ろうとした時。



「ごめん…ちょっといい?」



気まずそうな…声が聞こえた。



「伊藤…………?」



後ろを振り向くと、伊藤が立っていた。



さっき話した時のあの、軽蔑した目ではなかった。



なんなんだ?今日は…



「さっきはごめんなさい」


「んっ…あ、は??」