アイツ?



「おぃ、もしかして実鈴…か?」


「あぁ。この前会った時にちょっと…」



実鈴……………?



誰それ。



「渓人待て!お前一人じゃっ!俺も行く!」


「わりぃな、誠。じゃあ明日な」



教室を出ていくときにボソッと呟き、新井君は行ってしまった。



「くっそっ…実鈴のヤツなに考えてんだよ」



――――バンッ。



と顔を歪めながら近くにあった机を叩き、誠君も教室から出てった。