2階の角部屋が日向と斗真が住む部屋。
日向が開けてくれたドア

「「お邪魔します」」

部屋の中は高校時代の日向の部屋に近くて何だかホッと出来る空間だった。

「おぉ〜~美空元気だったか?」

「うん。斗真も元気そうで良かった。」

「すっかり日向の尻に敷かれてるけどなっ」

「はぁ〜~?何言ってるの斗真!!」

斗真の頬を摘む日向に

「嘘です嘘です。」

って、変わらないな。
この2人は。

「あっ美空、蒼汰さん適当に座って」

「うん。蒼汰こっち」

そう言うと蒼汰は
ローソファーに腰をおろした。

キッチンでコーヒーを入れてくれた日向
それを運んできてくれた斗真も落ち着いたところで本題に入る。

「で美空、ビックリすることって?一応覚悟はしておいたけど‥」

「うん。えっと‥日向、彼が蒼汰。」

私の言葉と同時に
蒼汰は、目深にかぶった帽子とマスクを外した‥