待ち合わせ場所に着いた今もまだ迷ってる自分が居る。

それでも‥
ちゃんと大地くんに伝えなくちゃいけない。


「美空ちゃん。お待たせ」

少し遅れてきた大地くんは息を切らしていて、きっと走ってきてくれたんだろう。

「うちの学校の方が早く終わったのかな?」

「多分ね。ホント終業式とか話は長いし嫌になる。そう思わない?」

「だね。校長先生とかホント話が長いッ」

他愛もない話が、どこかぎこちないのは多分これから私が大地くんに伝える気持ちのせい。

「美空ちゃんは冬休とかどうするの?」

「今のところ予定は無いかな。」

「俺も。」

少しの沈黙が続いた後、私は大地くんに気持ちを伝えるために口を動かした。

「‥。大地くんに好きって言われてから本当にいろいろ私なりに悩んで考えた‥。」

「うん‥。」

「それでね‥。大地くんは本当に良い人だって会う度にそう思うの。大地くんと一緒に居るのは居心地が良くて‥」

「そっか。ちょっと嬉しい‥」

「でもね?その居心地の良さは日向や斗真といる時と同じなの。」

「‥。」

「ゴメンナサイ」