それに対しても、何も感じなかった程の鈍感ぶり。

・・・いや、“感じる”事から逃げているのかもしれない。


男性教師は、ぼんやりと校門の桜を見ながら次の作業の確認をしようとした時、




一人の少女が飛び込む形にこけた。




こういう時、普通はすぐ助けるのが男の本能なのだろう。


しかし反射的に男性教師は横にはけた。しかし内心で、

「っあ…これはまずいか・・・」と感じ、少女の腹部を抱える形で片手で助けた。


その時、少女が「・・・・ぐぇっ」と悶えたのは聞こえなかった事にしとこう。と思いつつ。