「麗、好きな人いないの?」

好きな人か……

と、一瞬頭をよぎったのは

早田の顔。


「っ!!」

なわけ……なわけないない!
あいつだけは本気でない!

「いない。…亜子は?」

「わたしー?んー麗に言ってなかったか」

「え?」