セイラさん。
ごめんなさい。
全部私が悪いんです。
私が、ちゃんとシールドをはらかったのがいけないんです。
本当に、ごめんなさい。
どこか真っ暗な中、私はこの事をずっと考えていた…。
「…!」
ふと目を覚ました。
目の前には白くてシンプルな天井。
ここはどこだろう。
あれ、私、あのあと…。
記憶が繋がらない事に焦った。
すると、そんな私の左手を、何か温かい物がにぎっていた。
左手の方を見てみる。
「あ!シャリア!目を覚ましたんだね。良かった!」
そこにはパラリンがいた。
パラリンによると、モンスタータイムが終わってすぐ、私は気を失ったらしい。
クリスタル病院に運ばれ、このベットに寝ていたのだが、全く目を覚さない私を心配して、パラリンがずっとそばで見守っていてくれていたんだそうだ。
「パラリン、ありがとう。」
なんだか体がボーッとするのだが、なんとかお礼を言った。
私の事をこんなに心配してくれる仲間がいて本当に嬉しかった。
あれ、何かとても大事な事を思い出せていない気がする。
「あっ!」
お、思い出した…。
急に呼吸が荒くなった。
確かめ無いわけにはいかなかった。
いきなり私が叫んだ事に驚いているパラリンに、すぐに質問を投げ掛ける。
「せ、セイラさんは…。セイラさんはどうなったんですか?」
パラリンは一瞬瞳を大きく見開いた。
な、なに?
もしかして…!
悪い予感しか頭を回らなかった。
私のせいだ。
私がいけないんだ。
どうしよう。
「セイラさんなら大丈夫!」
「えっ?」
「元気だよ!」
「け、怪我は…?」
「あぁ、あれね。確かにすごかったけど、キュリがすぐに治してくれたんだ。」
そ、そうなんだ…。
とにかく、ホッとした。