裕樹は私の彼氏。

中一のとき、裕樹に告白されて付き合う事になった。

お互い好きあっててうまくいっていると思ってたけど、さっき裕樹の浮気現場を

目撃してしまった。



知らない女とベッドで抱き合っている裕樹が知らない人に見えた。

私、知らないうちに走ってた。


信じていたのに…裏切られるってこういう気持ちなんだぁ…


そんなことを考えていると、ブランコの茂みから物音がした。


私は、恐怖で足がすくんで動けなくなっていた。


ガサ ガサ という音がだんだん私のほうへ近づいてきている。



やだ…こわい…助けてっ、裕樹!!



ガサッ!!


とうとう誰かが私の前まで迫ってきた。


「きゃあ!!」


とっさに私が叫ぶと、私の前にいた誰かが慌て後ずさる。


「いやぁぁ…むぐっ?!」


もう一度叫ぼうとしたとき、目の前の誰かに口をふさがれた。