「課長……良かったらまた何処かに
連れて行って下さい。違う場所でもいいですから……」
私は、思い切っておねだりをしてみた。
心臓は、バクバクと鳴りっぱなしだ。
断られたらどうしようかと思ったが言わないと
伝わらないようにしたかった。
「あぁ、君が良ければ、また行こう。
今度も何かいい所がないか調べておく」
「は、はい。よろしくお願い致します」
嬉しそうに頭を下げた。
図々しいとか思われたくなかったから
賛成してくれたのは、嬉しかった。
すると料理が運ばれた。
季節のパスタやサラダ。そしてグラタンやスープ
デザートなど、お洒落で豪華な料理が並んだ。
「うわぁ~美味しそう」
「これは、豪華だな…早速食べるとしよう。
いただきます」
課長は、手を合わせスープを飲んでいた。
私は、サラダを食べてみた。新鮮で美味しい。
スープも飲んでみたけど、これも美味しかった。
「うむ…美味しいな」
「はい。ワインも飲んでみようかしら」
一口飲んでみた。
甘味があり女性好みの飲みやすいワインだった。
美味しい……。
「これも美味しいですねぇ~」
ついつい飲んでしまう。
ご馳走のパスタなども凄く美味しくてあっという間に全部食べてしまった。
ちょっとほろ酔いで気分も楽しい。
会計は、課長が全額出してくれた。
申し訳なく思いながら車に乗り込み走らせた。
走っている最中に外を見ると綺麗な夜景が続いていた。