「漣!」
「何?」
頭をタオルで拭きながらやってきた漣に考えていたことを言おうと思った。
「やっぱり、おかしい」
「何が?」
「私、下で寝る。」
「何で?亜姫は上で寝るんだよ。」
漣は、なんで?という顔をしてキョトンとしている。
「申し訳ない。だから…」
「いいから。」
「でも…」
「じゃ、もしも俺が横で寝るって言ったら?」
漣は、冗談で言ったつもりだったみたいだけど、冗談でもなんでもその時の私は何故か引っかかっていたんだろう。
だから、本気にした。
「それがいい。」
「本気で言ってる?」
「うん。本気。」
「ま、そのベッド2人用だからね…」
「そうなんだ。だから大きいんだね」
そう、一人で寝るにはもったいないくらい大きい。

そして、一緒に寝ることにした。